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先祖からの学び
昨日をもちまして、2023年の営業が終了となりました。皆様には、本年も格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
皆様にとって、今年はどんな1年だったでしょうか?
私はスマホのメモ機能を良く使う事から、1年の振り返りをする時はメモを読み返す事で、あんな事もこんな事もあったなと、総括をしております。
意外な出会い
そのメモを見返した中で、私が2023年で最も学んだ事は「先祖と共に生きる」という感覚です。
今年の4月に実家に行った時、母親から「そろそろおじいちゃんのタンスを処分しようと思う。」という話を聞きました。
私の祖父は約20年前に他界しており、そのタンスは祖父が祖母と結婚した時に購入したといういきさつから、その後も形見としてとっておいたものでした。
しかし日が経つにつれ劣化が進み、スペースもとってしまう為、このタイミングで処分するとの事でした。
私はそのタンスの存在を知ってはいたもののうる覚えで、特に思い入れがある訳でもなかった為、「それだったらいいんじゃないの。」と軽く受け答えした程度でした。
ただ帰り際に、処分する前にそのタンスを最後に見ておこうと何気なく思い、普段入らない2Fの部屋に行ってみる事にしました。
階段を上がり、右回りにUターンし、突き当たりの扉をあけるとそのタンスが部屋の右奥に置いてありました。
私はそのタンスをパッと見た時に、何か目を惹くものがありました。
その後扉を開け、状態を見ながら触り、暫くの間色々な角度からじっと眺めていました。
30分は眺めていたでしょうか。
眺め続けた結果、私は「このタンスは捨てては駄目な物だ」と思い、急遽私が引きとる事にしたのです。
突然の事だったのですが、先ずはこのタンスを綺麗な状態に復活させたいと感じました。
インテリアの仕事をしている身内に直ぐ連絡をとり、LINEで写真を送ると3ヶ月くらいで完成するとの事でした。
自分でも不思議なのですが、このタンスを自分の近くに置いておく事が、これからの人生でプラスになると感じたのです。
先祖を味方にする
3ヶ月後、リメイクされたタンスが届き、私がイメージした場所にタンスを置いた時に何かハマった感覚がありました。
カッコよく言うならば、あるべき場所に来たというものでしょうか。
最近、年齢を重ねる事に自分の中のチャンネルが増えていくように思えます。
20代の頃は1〜2個のチャンネル数が、40代に入り今では6〜8個のチャンネルを持っているように思います。
それはとても良い事でもあるのですが、その代わりに優先順位やバランスが必要になり、判断や決断もその分難しくなってきます。
その時の判断を決めるのは自分しかいないのですが、どうしても難しい問題が起こった時に先祖を味方にするというのは心強く、正しい判断に繋がっていくのだと思います。
未来の繋がりを意識する
「たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はリンゴの木を植える。」
今年私が出会った素敵な言葉で、調べるとドイツの思想家”マルティンルター”の言葉のようです。
このタンスを見た時に、この言葉がスッと入ったように思えます。
祖父は未来へ繋げようと思い、このタンスを買った訳ではないと思います。
ただ今回こうして歴史が繋がったというのは、祖父がこのタンスをずっと大切にしてきた心が、長い時間を経て未来に伝わったのではないかと思っています。
2024年、COCOは新体制となり、新しいチャレンジをしていく1年となります。
大切な事を毎日丁寧に取り組んでいく事が、良い未来に繋がっていくと信じて進んでいきたいと思っております。
COCO hair & life styleを支えて下さるお客様、スタッフ、全ての関係者の皆様、今年1年大変お世話になりました。
2024年も何卒宜しくお願い致します。皆様にとって良い1年になるお手伝いをさせて下さい。
ありがとうございました。